藁婚式とは?結婚2周年の由来と、贈り物におすすめのわら工品
結婚2周年を祝う記念日、藁婚式(わらこんしき)をご存知ですか?25年目の銀婚式や50年目の金婚式にくらべると、耳にする機会はあまり多くありません。この記事では、そんな藁婚式の意味や由来、同じく結婚2周年を祝う「綿婚式」との違いを解説します。さらに、江戸川区で100年以上わらと向き合ってきた専門店「縄忠」のわら工品を、記念日の贈り物という視点でご紹介。ふたりの2年目を彩るヒントが見つかるはずです。
INDEX

結婚記念日の起源
そもそも結婚記念日は、ヨーロッパで生まれた風習といわれています。15年目までは1年単位、それ以降は5年単位。節目の年にはそれぞれ呼び名が付けられ、日本では明治時代から、銀婚式や金婚式を中心に広まったそうです。
名前の由来や意味
名前の由来になっているのは、その年にちなんだ素材です。1年目は「紙婚式」、25年目は銀製品を贈る「銀婚式」、50年目には金製品を贈る「金婚式」。はじめは身近でやわらかい素材、年を重ねるにつれて硬く価値のあるものへ。そんな移り変わりに、少しずつ深まる夫婦の絆が重ねられています。
同じく結婚2周年をお祝いする「綿婚式」との違いは?
その並びのなかで、紙の次に登場するのが、わらとわた。紙よりも丈夫で、暮らしの道具として使われてきた素材です。では、藁婚式と綿婚式、違いは何なのでしょうか。
実は呼び名が異なるだけで、どちらも結婚2周年を祝う記念日に違いはありません。
一般的には、「ふたりの絆がまだ綿や藁のようにやわらかく、しっかりと固まっていない時期」を表す名前だと言われています。
どちらにも共通するのは、ふたりが日々の暮らしを重ねながら、少しずつ“ふたりの形”を整えていく時期を象徴しているということ。そんな前向きなメッセージが込められています。
綿婚式・藁婚式には何を贈る?
綿婚式のプレゼントには何を選べばよいのでしょうか。
定番は、「綿婚式」にちなんだ綿製品。ハンカチやタオル、スカーフ、シャツなど、毎日使えるコットンアイテムを贈り合うスタイルが広く知られています。夫婦でおそろいにしたり、少しいいものを選んだり。楽しみ方はさまざまです。
では、もうひとつの主役である「藁」は? 実は、暮らしを彩る贈り物として、藁婚式にぴったりなわら工品が、東京・江戸川区にあるのです。
そもそも「わら工品」とは
「わら工品」とは、稲作の過程で出るわらを加工した製品のこと。稲わらはお米づくりの副産物でありながら、日本の文化や暮らしと深く結びつき、長く使われ続けてきました。
たとえば、神社やお正月飾りに欠かせない「しめ縄」。包装や結束に使う「わら縄」。地面に敷く「むしろ」。ほかにも、カツオのわら焼きなどの料理用、土壌改良材、雪上の滑り止めと、その用途は多岐にわたります。
ただし、現代では長いままのわらを手に入れること自体が難しくなっているのだとか。稲を刈り取るコンバインでは稲わらが細かく砕かれてしまうため、加工に向かないという事情があるためです。
江戸川区のわら工品店「縄忠」
そんなわら工品を、100年以上にわたって手がけてきたのが、江戸川区東小岩の「縄屋 忠右衛門」こと株式会社縄忠です。
創業は1907年。神社のしめ縄やむしろといった、わら工品を専門に扱ってきました。現在は創業者から5代目にあたる首代光信(くびしろ・みつのぶ)さんが、長い歴史を受け継ぐべく奮闘中です。
なかでも得意とするのが、しめ縄。神聖な場所に納めるものだけに、しめ縄用のわらは田植えから刈り取り、製造までのすべての工程を熟練の職人が手がけているというこだわりよう。
さらに2023年には、インテリアとして使えるモダンなしめ縄ブランド「minori(みのり)」を立ち上げました。
贈り物に選べるわら細工「minori」
「しめ縄をもっと身近に、気軽に」をコンセプトに生まれた「minori」。国産のわらと稲穂を使い、熟練のしめ縄職人が一本一本撚り上げる、インテリアになるしめ縄です。
飾りは、しめ縄に稲穂だけを付けたシンプルな作り。装飾を抑えることで縄目の美しさが引き立ち、洋室にも自然になじみます。国産わらのどこか懐かしい香りも、この贈り物ならではの魅力。
いずれも手作りのため、サイズや風合いにわずかな個体差があるのだとか。
Column
藁婚式に「藁」はおすすめ? わら工品店「縄忠」に聞いてみた
「藁婚式」に本物の藁を使った特別なギフトや体験を贈ってみませんか?素材の魅力から、インテリアに映えるおすすめのしめ縄まで。首代さんに、藁婚式を彩るヒントを伺いました。
- 編集部
- 藁婚式は「夫婦の絆がまだ藁のようにもろい」と説明されることが多いですが、100年以上藁を扱ってきた立場から見て、藁という素材の実際の強さや魅力を教えていただけますか?
- 首代さん
- 藁は1本では繊細ですが、束ねて結ぶことで真の強さを発揮します。しめ縄も藁を撚り合わせ、重ね折ることで固く頑丈に結ばれていきます。単体では弱くても、寄り添い重なるほどに強固になるのが藁の素材特性です。藁婚式を迎えられるお二人の絆もより深く頑丈に育まれていってほしいですね。

- 編集部
- 先日、藁婚式を迎えられたご夫婦がご来店されたそうですがどんなご夫婦でしたか?
- 首代さん
- 奥様がWebサイトで「藁婚式」にぴったりな商品や体験を探してご来店くださったお二人でした。普段から贈り物を大切にされており、今回はモノではなく「手作りする体験」を記念として希望されました。個人向けワークショップは初の試みでしたが、大変喜ばしい機会となり、今後もこうした体験提案を広げていきたいです。

- 編集部
- これから藁婚式を迎える方に贈るなら、どれがおすすめですか?
- 首代さん
- しめ縄を身近に楽しめるブランド「minori」を展開しています。ひとつひとつの商品に意味が込められており、現代のインテリアに馴染むデザインとともに、人生の節目やお二人の歩みに合わせたお好みのものをお選びいただけます。個人向けワークショップをご希望の方もお気軽にお問い合わせください。

- 編集部
- 藁の飾りは時とともに味わい深い色合いへ変化していきますが、その「育っていく姿」を夫婦の節目にどう楽しんでほしいですか?
- 首代さん
- 夫婦や家族の形が時とともに移り変わるように、しめ縄も色褪せるのではなく自然と味わい深い表情へと変化していきます。お部屋に飾られたその姿を眺めながら、これまでの思い出や歩んできた日々に想いを馳せ、ご夫婦で温かく語り合うきっかけになれば嬉しく思います。経過する時間そのものを楽しんでいただきたいです。

まとめ
結婚2周年の「藁婚式」。一本では頼りない藁も、束ねて撚れば、暮らしを支える丈夫な縄になります。ふたりで過ごした2年という時間も、きっと同じ。やわらかさと強さをあわせ持つ絆になったことを祝う、温かな記念日です。
記念日の贈り物に迷ったら、わら工品を選んでみてはいかがでしょうか。縄忠、そしてminoriのオンラインショップを、ぜひのぞいてみてください。















