ニュース News
2025.09.16
お知らせ
アリオ葛西で「えどコレ!POPUP&ワークショップ」を開催! 錫のキーホルダー、しめ縄飾り、みつろうラップ作りを楽しむ1日

2025年8月30日(土)、江戸川区のアリオ葛西にて「えどコレ!POPUP&ワークショップ」が開催されました。
今回は14のえどコレ!事業者が参加。商品の展示や販売と同時に、江戸川区の伝統と技を体験できる3つのワークショップも実施されました。ワークショップを中心に、イベントの様子をレポートします。
地元・江戸川区でのイベントに「えど金ちゃん」も登場!
残暑厳しい8月末の土曜日。アリオ葛西は涼を求める人々で賑わっていました。イベントスペース付近には、金魚の姿をした江戸川区のキャラクター「えど金ちゃん」も訪れ、親子連れが続々と集まります。

注目を集めていた、江戸川区公式キャラクターのえど金ちゃん。記念撮影のために、たくさんの親子が並びました。
ポップアップショップの店頭には、えどコレ!事業者自慢の商品が並びます。訪れた人の中には「この事業者さんは知人です」「小川産業の麦茶を愛飲しています」と、事業者への思いを語る方もいました。

扇子工房「まつ井」の江戸扇子や「中金硝子総合株式会社」の江戸硝子など、江戸川区の伝統工芸品がずらり。人目を引きます。

ブース前で足を止める人々。風鈴の音をそっと鳴らしたり、自分でしめ縄を作ることのできるキットに驚いたり。暑さもあり「小川産業」の麦茶も好評でした。

夫婦で買い物を楽しむ女性は「小松川鋳造所」の錫製ネックレスに一目惚れしてお買い上げ。錫ならではの優しい風合いが人気です。
錫のはりねずみやうさぎが大人気! 小松川鋳造所の「鋳金で作る動物キーホルダー」
えどコレ!POPUP以上に人気だったのが、同時開催された、えどコレ!ワークショップです。今回は「小松川鋳造所」「縄忠」「y&y honey」の3事業者が、1回45分〜1時間ほどのワークショップを3回ほど行いました。
錫のネックレスが好評だった小松川鋳造所によるワークショップのテーマは、「鋳金で作る動物キーホルダー」。はりねずみやうさぎ、りすとといった動物の型に溶かした錫を流し込み、固まったら錐でストラップ穴を開けて完成です。
お昼ごろに参加した子供は鋳金キーホルダー作りに挑戦。ひらがなで「はりねずみ」と書かれた型の中に錫を流し、固まるのを待つと銀色に輝く「はりねずみ」の姿が現れました。上部に穴を開け、たくさんの色や模様からストラップを1本選んで完成です。

完成した「はりねずみ」のキーホルダーを、とても嬉しそうに見せてくれました。
完成の秘訣は共同作業! 縄忠の「親子でつくるしめ縄飾り」
わら工品やしめ縄を扱う老舗、縄忠によるワークショップでは、親子で協力しながら「しめ縄飾り」を作ります。しめ縄作りでは、まとめて結んだわら束を3つの束に分け、そのうち2本をねじってより合わせます。力の入れ方にコツが必要で、参加した親子は協力して作業を進めていました。
両親と子供の3人で参加した家族は、ねじった藁束2本を大人たちがそれぞれ押さえ、子供が慎重により合わせていきます。油断するとねじった部分が緩んでしまうので、集中力が必要。最後はくるっと円形にして紐で留め、稲穂を差し込んで完成です。

しめ縄飾りの形が見えてきました。途中で緩むことがあっても、3人で助け合いながら作業を進めます。
ワークショップの後には、作り方を教えていた縄忠の首代さんが、実際のしめ縄作りの様子を実演。軍手をはめ、ゴザの上で職人が実際にしめ縄飾りを作る様子を再現しました。体験に加え、学びも多いワークショップでした。

「しめ縄を1人で作るときは、足を使って藁束を押さえるんです」と首代さん。参加者が興味深く見守るなか、瞬く間に藁束がしめ縄へと変化していきます。
はちみつの小瓶のおまけつき! y&y honeyの「みつろうラップ作り」
y&y honeyのワークショップで作るのは「みつろうラップ」。みつろう(蜜蝋)とは、はちみつを作るときにミツバチの巣から採取される蝋のこと。みつろうを活用して作る「ラップ」は、食品の保存などに繰り返し使えて、環境にやさしいアイテムとして近年人気を集めています。
ワークショップでは「染色工房くさなぎ」の墨流し染めの布を使い、みつろうラップを作ります。マーブル模様の布地から好きなものを1枚アイロン台の上に広げ、その上にみつろうチップを並べます。並べ終わったらクッキングシートを上に重ね、アイロンで慎重にみつろうを溶かし広げます。

やけどに気をつけながらアイロンをかけると、みつろうのチップが溶けて液体になり、布地に染み込んでいきます。
みつろうが布全体に均一に広がるまでアイロンをかけたらほぼ完成。熱が冷めると、アイロンで広げたみつろうが再び固まるので、クッキングシートを剥がせば完成です。

完成した「みつろうラップ」。みつろうが固まって、布がぱりっと固くなりました。
できあがったラップは、野菜を包んだり、食べ物の入ったお皿にかぶせたりして使えます。お手入れ方法は、汚れを濡れ布巾などで拭き取るだけ。
東京都優秀技能者「東京マイスター」でもある、染色工房くさなぎの草薙惠子さんが制作した布と、江戸川区の蜂たちが生み出した蜜蝋がコラボし、地球に優しいグッズが生まれました。
こうして、アリオ葛西での「えどコレ!POPUP&ワークショップ」は無事終了。
えどコレ!では今後も、江戸川区の事業者や商品の魅力をお伝えしていきます。イベント情報も発信しているので、ぜひご覧ください。
Writing 加藤由梨