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2026.03.06

お知らせ

第2回えどコレ!工房体験ツアー開催!組子コースター作りと小松菜の収穫体験を満喫

2026(令和8)年2月21日(土)、えどコレ!工房体験ツアーが開催されました。工房体験ツアーは、江戸川区内外の方々を対象に、えどコレ!事業者の工房や江戸川区の名産品がつくられている現場に足を運んでもらうことで、事業者や江戸川区をさらに身近に感じてもらう試みです。

2回目となる今回は、組子細工の「江戸組子 建松」でのコースター作り体験、小松菜農家の「K&K Farm」での小松菜収穫体験を実施。埼玉県や東京都墨田区、江戸川区から6名が参加しました。

クイズも交えて楽しく体験! 江戸組子のコースター作り

午前10時、1件目の体験場所となる「江戸組子 建松」に集まった参加者。かんなや切り出し機など、木材を加工する道具や機器が並ぶ工房内を興味深そうに見回します。工作が得意だと話す小学4年生の参加者は、少し緊張した面持ちで工房内に並ぶ組子細工を眺めていました。

組子コースター製作体験は、まず「江戸組子」のなりたちについて知ることから始まります。江戸組子職人の田中孝弘さんが、平安時代にまでさかのぼる組子細工の歴史や、木曽ヒノキ、秋田スギ、黒檀といった組子細工で使われる代表的な木材について実物を見せながら紹介。時折挟まれるクイズに、参加者からも笑顔がこぼれます。

特に参加者の興味を引いたのは、組子細工に使われる文様についての説明。組子技術が飛躍的に発展した江戸時代から、麻の葉や雪の結晶など、200種類以上もの文様が現代まで受け継がれてきたといいます。文様には一つひとつ意味があり、例えば『麻の葉』には健やかな成長への願いが、『菱形』には子孫繁栄の願いが込められています。


田中さんが製作した組子細工。使われている文様それぞれに、込められた願いがあるといいます。

小さな木片から見える、職人の技に感服

説明の後は組子コースター作りがスタート。参加者の手元に配られた茶封筒に入っていたのは、コースターの土台となる木枠と小さな木片。これらを組み合わせ、麻の葉文様のコースターを作ります。


コースターの木枠と文様を作るための木片。どれも、もとは高さ4mほどあった木材から田中さんが一つずつ切り出したもの。

参加者たちは、小さな木片をバランスよく組み合わせる工程に苦戦しながらも、それぞれのスピードで作っていきます。墨田区から参加した女性2人組は「前から興味はあったが、こんなに繊細な作業だとは思わなかった」「小さなパーツを1つずつ手作業で組み合わせているなんて、気の遠くなりそうな作業」と話していました。


田中さんによる実演を見つめる参加者たち。

建松では、このコースターを多い日で1日に70個以上作るといいます。これが人気商品の「行燈」ともなると、製作期間は2カ月を要します。参加者は、自分で手を動かすことで知った職人の技術に感服しながら、建松を後にしました。


完成した組子コースター。西葛西から訪れた、細かな作業が好きという2人組は「小さなパーツが木枠にピッタリとはまることに感動しました」と話していました。

大きさにびっくり! K&K Farmですくすく育つ小松菜

組子コースター製作を終えた参加者たちは午後2時、2件目となる「K&K Farm」で再集合しました。農園の入り口で出迎えてくれたのは、K&K Farmの小松菜を生産する、小原農園の小原英行さんです。

小原さんは東京都における「都市農業」と一般的な農業の違いや、農園の大きさの違い、農園で生産する小松菜の特徴などについて、園内を案内しながら次々と説明していきます。

小原農園で栽培されているのは、高さがなんと46cmほどもある大ぶりの小松菜。通常のスーパーで売られている小松菜の約2倍の大きさです。「一株ひと株を大きく育てるため栽培期間は長くなりますが、そのぶん収穫の手間が減り、面積単位での収穫量は増加しました」と、小原さんは都市農家としての工夫を語ります。


小原農園で生産されている小松菜。限られたビニールハウスのスペースを余すことなく小松菜が埋め尽くしています。

参加者からは、K&K Farmの小松菜の卸先や農家としての働き方の実情についてなど、分野を問わない質問が次々と寄せられました。

「根元まで持って帰りたい!」取れたて小松菜の味にびっくり

小松菜の旬は冬。収穫期を迎えた小松菜が並ぶ、暖かいビニールハウスの中に入ると、参加者たちはワクワクとした表情で目の前の小松菜を眺めます。

収穫の前に小原さんが用意したのは、生の小松菜を使ったサラダの試食。「生の小松菜にちりめんじゃこを合わせ、オリーブオイルと塩で味を整えただけ」というサラダは、みずみずしく、ほんのり甘い小松菜がまとう塩気が絶妙で、参加者全員が思わず黙り込んでしまうほどのおいしさ。誰もが3~4回もおかわりをして、鍋いっぱいのサラダは瞬く間になくなりました。


埼玉県から参加した、以前にもK&K Farmの小松菜を食べたことがあるという男性。「ここの小松菜を食べるとスーパーでは物足りなくなってしまうんですよね」と語ります。

試食の後はいよいよ小松菜の収穫体験です。茎がしっかりとした太い小松菜を選び、逆手で根本から抜くと、立派な根が顔を出します。


埼玉県から参加した小学生。「びっくりするほどおいしい」と試食の感想を述べ、2kgの小松菜を収穫して持ち帰りました。

収穫した小松菜は、余分な葉と根を切り落として袋に詰めます。「一番おいしい部分だけ持って帰ってください」と、小さな葉や根を手際よく切り落として袋に詰める小原さんに、「落とした葉っぱも持って帰りたい」「もったいなくて根を切り落とせない」と、参加者からは惜しむ声があがりました。


収穫した小松菜を前に、袋詰めの仕方を説明する小原さん。

収穫体験を終え、工房ツアーは終了。1kgの小松菜を持ち帰るという参加者は、「今夜は小原さんおすすめの小松菜鍋にします」と、リュックサックいっぱいの小松菜を背負っていました。

今回も盛況だったえどコレ!工房体験ツアー。江戸川区ではこれからも、魅力的な事業者と出会える体験の場を設ける予定です。ご期待ください。